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祇王寺は京都市右京区にある真言宗大覚寺派の寺院です。世界的にも有名な観光地、嵐山から北へ行った奥嵯峨と呼ばれる比較的静かな地域にあります。嵐山と比べて観光客も少なくゆっくり観光できますが、紅葉の時期は幻想的な風景を求めて多くの人が訪れます。
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※使用写真は堀出撮影のものではございません。
祇王寺の概要
祇王寺があった場所には、もともとは平安時代、法然上人の弟子であった念仏房良鎮(りょうちん)が創建した往生院という寺がありました。そこがやがて祇王寺と呼ばれるようになったそうです。
祇王寺と呼ばれるようになったいわれですが、祇王寺も寂光院と同じく「平家物語」にゆかりの深い寺院で、平家物語の中にこんなお話があります。
平清盛から愛を一身に受けて、清盛に使えていた白拍子の祇王が、突然、美しく舞う仏御前が現れたことによって、心変わりした清盛に屋敷を追われて都を離れます。
平家物語の中に祇王が詠んだ歌としてこんな歌があります。
「萌え出づる 枯るるも同じ 野辺の草 いづれか秋に あはではつべき」
(春になり萌え出る草も枯れる草も結局はおなじ野辺の草、すべていつかは秋になり果ててしまうでしょう。・・・白拍子を草に例えて、あなたも私も同じ白拍子、一時はもてはやされても、いずれ、あなたも私と同じように清盛に飽きられてしまうでしょう。)
そして、この奥嵯峨の地にあった往生院に来て妹や母とともに仏門に入ることになりました。しばらくして、世の無常を悟った仏御前もこの寺を訪れ尼となり、念仏を唱え静かなこの地で生涯を送ったそうです。
いっときは広大な敷地を持った往生院でしたが、次第に荒廃し小さな尼寺であった祇王寺だけが残りました。しかし、明治の廃仏毀釈で祇王寺も廃寺になってしまいました。境内にあった祇王たちの木像は大覚寺によって、保管されることになりました。
やがて、この悲恋の物語に心を動かされた明治時代の京都府知事北垣国道氏と大覚寺によって寺は再建され真言宗大覚寺派の寺院となり現在に至ります。
祇王寺のおすすめ写真スポット
祇王寺のおすすめ写真スポットはこんもりとした一面の苔と苔の上に散った紅葉のコントラストです。
秋が深まると苔の上に紅葉がたくさん落ちて、真っ赤な絨毯のようになることもあります。新緑の頃もおすすめです。竹林と新緑と苔で見渡すかぎり淡い緑の世界はなんともいえない心地よさです。
祇王寺の交通アクセス・拝観案内
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32 |
拝観案内 | 9:00から17:00(受付終了は16:30) |
料金 | 大人300円、小学生中学生高校生は100円 |
交通アクセス | JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩で約20分、京福電鉄嵐山線「嵐山駅」から徒歩で約20分 |
その他のおすすめ写真スポットが知りたい場合は「京都の写真スポット検索」をご確認ください。
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