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宇治上神社は京都市宇治市にある神社です。宇治川を挟んで平等院鳳凰堂の向かい側にあり、現存する日本最古の神社建築で、パワースポットとしても広く知られています。かつては隣接している宇治神社と二社一体の神社で、正式名称は宇治離宮明神と言いました。
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※使用写真は堀出撮影のものではございません。
宇治上神社の概要
宇治上神社には歴史的資料がなく、長らく建立された時期はよくわかりませんでした。しかし、2004年の奈良文化財研究所や宇治市によって宇治上神社の木材を年輪年代測定で調査したところ、本殿は1060年(康平3年)ごろに創建されたことがわかりました。
御祭神としては左殿に菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)、中殿には応神天皇、右殿には仁徳天皇が祀られています。
菟道稚郎子命は古事記や日本書紀によると第15代応神天皇の皇子で第16代仁徳天皇の異母弟でした。
同じく古事記と日本書紀などに記されている菟道稚郎子命の生い立ちですが、菟道稚郎子命は幼い頃から聡明で学問に秀でていた皇子でした。
父である応神天皇からも非常に可愛がられて、いち時は皇太子に選ばれますが、とても心優しい皇子だったので、天皇継承を兄の仁徳天皇に譲り、自ら命を絶ったと伝えられています。
この宇治上神社のあった宇治川上流の右側のあたりは元々は応神天皇の離宮跡、つまり桐原日桁宮(きりはらひけたのみや)で、菟道稚郎子命の住まいがありました。
菟道稚郎子命が亡くなった後に仁徳天皇がこの場所に祠を建てて菟道稚郎子命の御霊を祀ったのがこの神社の始まりとされています。
1053年(永承8年)に、平等院鳳凰堂が建立されるとその鎮守社となり、多くの人々が信仰していくようになりました。
本殿は平安時代の建立ですが、拝殿は鎌倉時代に平安時代の寝殿造の様式で造られました。明治時代には旧国宝に、1952年(昭和27年)に、本殿と拝殿が国宝に指定されました。
1994年(平成6年)には「古都京都の文化財」を構成する資産の一つとしてユネスコの世界遺産にも登録されました。現代になっても、菟道稚郎子命が学問や儒教の道を極めたとても利口で賢い人であったため、学業成就や合格祈願の神様として人々から厚く信仰されています。
宇治上神社のおすすめ写真スポット
宇治上神社のおすすめ写真スポットは、鎌倉時代に建てられた拝殿と平安時代に建てられた本殿です。
特に拝殿の檜皮葺(ひわだぶき)で切妻造の屋根の軒先からさらに左右に庇(ひさし)が突き出したような形の屋根「縋破風(すがるはふ)」は、まるで晴れて風のない日の穏やかな水面に現れたさざ波のように静かに美しいです。
宇治上神社の交通アクセス・拝観案内
住所 | 京都府宇治市宇治山田59 |
拝観案内 | 年中無休、拝観時間は9:00から16:30ですが、季節によって変更があります。 |
料金 | なし、参拝自由です。 |
交通アクセス | 京阪宇治線宇治駅から徒歩で約10分、JR奈良線宇治駅からは徒歩約15分 |
その他のおすすめ写真スポットが知りたい場合は「京都の写真スポット検索」をご確認ください。
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