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曼殊院門跡は比叡山の南西の麓、京都市左京区一乗谷の坂ををずっと登って行った奥にある天台宗の寺院です。洛北屈指の名刹と言われていて、寺院からは京都の街を綺麗に眺めることができます。紅葉が美しいことも有名で、近くには修学院離宮もあります。
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※使用写真は堀出撮影のものではございません。
曼殊院門跡の概要
平安時代の初めの頃、延暦年間( 782年-806年)に天台宗の開祖である最澄が、比叡山の上に鎮護国家の修行の場として、小さなお寺を建てたのが始まりとされています。
門跡とは皇族や公家が代々住職を務める寺院のことをいい、寺格の一つです。天台宗には他に三千院、青蓮院、妙法院、毘沙門堂の四つの門跡があると言われています。
曼殊院門跡は竹内門跡とも呼ばれ、1495年(明応4年)に伏見宮貞常親王(ふしみみやさだつねしんのう)の子供だった慈雲大僧正が二十六代門主になったことから、それ以来代々皇族が住職を務めることになりました。
そして、1656年(明暦2年)には天台宗座主(天台宗最高の地位)だった二十九代門主の良尚法親王(りょうしょうほうしんのう)によって、現在の土地に移されました。
良尚法親王は桂離宮を造った八条宮智仁親王(はちじょうみやとしひとしんのう)の子供で、父親に似て、茶道、華道、書道、造園などに長けた人物だったそうです。現在の曼殊院門跡の書院建築と庭園は江戸幕府の援助の元、良尚法親王の優れた美意識によって造られました。
曼殊院門跡の正門である勅使門の両側の塀には5本の白い筋がありますが、それは高い格式をあらわすものだそうです。また、境内には大書院、小書院、八窓軒(茶室)などの建物があります。
大書院(現在の本堂)は江戸時代に建てられた建物で仏間には御本尊の阿弥陀如来像が安置されています。八窓院は小書院に付属する茶室で、八つの窓があることからこの名前で呼ばれています。
曼殊院門跡のおすすめ写真スポット
曼殊院門跡のおすすめ写真スポットは、江戸時代、寺院が現在の地に移された時に造られたという枯山水庭園です。
大書院から小書院にかけての庭の眺めはまるで屋形船から、大海を眺めたような景色になっていて、白砂で出来た大海のなかには鶴島と亀島という二つの島があります。
書院から眺める庭園はとても優雅で見ごたえのあるものです。庭園を含んだ境内全体は国の名勝にも指定されています。
曼殊院門跡の交通アクセス・拝観案内
住所 | 京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42 |
拝観案内 | 9:00から17:00(受付は16:30まで) |
料金 | 大人600円、高校生500円、小・中学生400円 |
交通アクセス | JR京都駅から市バス5番で一乗寺清水町バス停下車、そこから徒歩約20分 |
その他のおすすめ写真スポットが知りたい場合は「京都の写真スポット検索」をご確認ください。
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