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洛北の加茂川と高野川が合流して鴨川になる場所の近くにある大きな森、それが下鴨神社境内に太古からある「糺ノ森」(ただすのもり)です。糺ノ森は常に静寂で神聖な空気に包まれています。そして、その糺ノ森を北に抜けていったところに下鴨神社はあります。
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※使用写真は堀出撮影のものではございません。
下鴨神社の概要
下鴨神社は正式名称を賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言い、式内社、つまり927年(延喜5年に)まとめられた延喜式神名帳(全国の神社をまとめて羅列したもの)に書かれています。
少なくとも平安時代から存在している古い格式のある神社で、上賀茂神社と同じく、平安遷都の頃に朝廷より国家を守る役割を担った山城国一宮です。
平安時代中期以降に天変地異などの国家の大事があった場合に神に奉献することを朝廷から任命された二十二社の一社でもあります。
その歴史もかなり古く、崇神天皇の頃(B.C90あたり)には、神社の玉垣(神聖な垣根)の修繕をしたという記述も残っていおり、そのことから、それよりも古い時代に神社は創建されたと考えられます。
また、続日本記の中の文武天皇二年(698)にも神社に人が大勢来るので葵祭の警備に当たるようにと命じられたという記録も残っているので、おそらく奈良時代より前には神社は存在し、警備が必要なくらい大きな祭りがあったことが伺いしれます。
平安時代に入ってからも国家を守る神社として、朝廷や皇室からの厚い信仰を受け続け、平安時代の後期になると全国に多くの荘園や御厨(みくりや)を持ち、神社は栄えていきますが、やがて鎌倉時代になると、荘園の領地争いにより次第にその勢力はおとろえていきました。
室町時代の戦乱や明治時代の社寺の領地の没収などの影響もあって、境内の敷地も小さくはなりましたが、昭和、平成、令和と続く現在でも国民や京都市民の信仰が神社を支え、広大な鎮守の森「糺ノ森」は市民の憩いの場として今も愛されています。
その他、5月には葵祭、7月には「あしつけ神事」と言われる「みたらい祭り」など、多くの祭りがあり、京都に来られたら、ぜひ足を運んで欲しいスポットの一つです。
下鴨神社のおすすめ写真スポット
下鴨神社のおすすめ写真スポットは糺ノ森です。広大な糺ノ森の中には清らかな水の小川が流れていて、その静寂な森の中に小川が流れる風景は太古の京の姿を思い起こさせます。
初夏には新緑とホタル、秋には京都市街とは少し遅れて紅葉が訪れます。京都特有の暑い夏でも糺ノ森の中は少しひんやりとしていて、歩き疲れた時の休憩にオススメです。
ただし、蚊が多いので虫除けを忘れないでくださいね。
下鴨神社の交通アクセス・拝観案内
住所 | 京都市左京区下鴨泉川町59 |
拝観案内 | 開閉門時間 6:30~17:00 |
料金 | 境内は自由参観 ただし、特別拝観の「大炊殿(おおいどの)」は初穂料500円 |
交通アクセス | 電車:京阪電車「出町柳駅」から徒歩で約7分
バス:京都駅から市営バス205系統「下鴨神社前」で下車してから徒歩約7分 |
その他のおすすめ写真スポットが知りたい場合は「京都の写真スポット検索」をご確認ください。
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